MENU

日本のニンニク、世界のニンニク

2019年7月11日

現在、国内で流通しているニンニクの内、国産は約4割で、残りは輸入でまかなっています。輸入先の大部分は中国で、スーパーの食料品売り場に並んでいるニンニクを、生産地によって並べて見てみると、なんとなくこのことが実感できるのではないでしょうか。中国は世界の中でもニンニクの生産量が第一位で、なんとその量は全世界で生産される約8割にものぼります。ちなみに、中国に次いで多いのは、インド、韓国、エジプト…と続きます。


次に、国産のニンニクに目を向けると、最も生産量が多いのは青森県で、実に国内の生産量の約8割です。特に、青森県の田子町で栽培される『福地ホワイト六片』という品種は有名で、テレビCMなどでも聞かれた事が有るのではないでしょうか。実(み)は白色で大きく、濃厚で甘みもあります。そのせいか(?)、店頭で販売している価格も、他の品種に比べると少々高いですね。青森に続いて生産量が多い都道府県は、北海道、香川、宮崎、岩手の順です(2017年度)。



さて、国内の生産地に注目いたしますと、青森や北海道といった冬の寒さが厳しい地域と、香川や宮崎のように比較的温暖な地域とが上位に上がってきており、一見するとニンニクの生産による地域性に、共通点がみられないように思います。世界の生産国についても同様のことが言えなくもなさそうです。実はニンニクの生産に、このような地域による差が出てくるのは、ニンニクの品種が、寒冷地でよく育つ品種(寒地系ニンニク)と、温暖な気候でよく育つ品種(暖地系ニンニク)とがあるからです。先ほど出てきた青森県産の『福地ホワイト六片』は寒冷の地域で育つ品種です。そのため、この品種を四国や九州のような温暖な気候で育てようと思っても、うまく育ちません。一方、温暖な気候で育ちやすい品種には、『嘉定種(かていしゅ)』があり、この品種を東北より北の地域で育てようと思っても、やはりうまく育たないようです。ここで、嘉定種の主な特徴をあげると、福地ホワイト六片と比べると大きさは一回り小さく、色は赤~紫色を帯びており、ニンニクの鱗片数も多めです。ちなみに、中国で多く生産されている品種は『上海嘉定種』で、暖地系に分類されるニンニクの品種です。


このように、ニンニクの栽培にはその地域に適した品種がある為、自宅でニンニクを栽培しようと思った場合、お住まいの地域の気候に合った品種を選ぶことが重要になります。私たちの薬局がある神戸市の場合では、暖地系のニンニクが栽培に適していると言えるでしょう。




ここからは、ニンニクの栽培について簡単に触れたいと思います。ニンニクは必ずしも畑で育てなくても、プランターを用いて家庭菜園としても栽培が可能です。ここでは、暖地系ニンニクの栽培について、そのスケジュールをざっとご紹介すると、9月~10月にニンニクの鱗片を植え付けてから越冬し、6月頃に収穫します。その際に注意するのが、植え付け時期の温度です。もともとニンニクには、暖地系ニンニク、寒地系ニンニクとあるように、温度管理が重要であることは納得のいくところです。植え付け時の温度が20度前後だと根がしっかりと張るようで、温度が高すぎても、低すぎてもニンニクはうまく育たないようです。


その他の注意点は、水分や肥料ですが、こちらもやりすぎると失敗の原因になることがあります。また、ニンニクは病気にかかりやすいので、虫よけや農薬でしっかりと対策をしておくことも重要なポイントのようです。…こうしてみると、なかなかニンニク栽培は大変なようですが、ご自身で育てたニンニクで調理を行い、その味や風味を味わう事が出来れば、料理の味もまた一段と美味しく感じられるかもしれませんね。


サイドメニュー

本社アクセスマップ

〒650-0025
神戸市中央区相生町4-7-21
JR神戸駅 徒歩3分

bana_twitter2.jpg


© 2019 アルバ調剤薬局 All rights reserved.